カーボンニュートラルと脱炭素の違いとは
2023/07/01
環境問題に関する話題で、よく耳にするのが「カーボンニュートラル」と「脱炭素」です。
両者には、どのような違いがあるのでしょうか。
今回は、カーボンニュートラルと脱炭素の違いをまとめましたので、参考になさってください。
カーボンニュートラルと脱炭素の違い
対象
カーボンニュートラルと脱炭素では、対象に違いがあります。
カーボンニュートラルの対象は温室効果ガスで、排出量をプラスマイナスでゼロにするのが目的です。
森林保護活動や植林によって植物を増やし、温室効果ガスと酸素の均衡を保つ取り組みがなされています。
一方の脱炭素は二酸化炭素を対象としており、排出量を完全にゼロにすることが目的です。
「二酸化炭素の排出量がゼロになれば温室効果ガスの濃度も薄まり、地球温暖化の進行を食い止められる」との考え方に基づいています。
目標達成への違いは?
温室効果ガスと二酸化炭素という対象に違いはあるものの、どちらも地球温暖化の防止という目的は同じです。
そこで気になるのが「どちらの実現が可能なのか」ではないでしょうか。
結論から言うと、どちらも目標達成までの道のりの険しさに、大きな違いはないでしょう。
カーボンニュートラルを実現するには、植物の成長を待たなければならず、その間も温室効果ガスによる地球温暖化が進行します。
一方の脱炭素を実現するには、再生可能エネルギーへの切り替えが不可欠です。
水力・風力・太陽光が代表的ですが、いずれも気候に左右されるという不安材料があります。
カーボンニュートラルと脱炭素の両方を実現するには、世界規模での取り組みが必要です。
まとめ
カーボンニュートラルは温室効果ガスを、脱炭素では二酸化炭素を対象にしているところに違いがあります。
目標達成の難しさという点では大きな違いはなく、どちらの可能性にも期待したいところですね。
和歌山を拠点とする当社は、環境にやさしい産業廃棄物処理作業を行っております。
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